変えてゆく勇気

2008年02月17日
変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書 新赤版 1064)変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書 新赤版 1064)
(2007/02)
上川 あや

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【評価】
★★★☆☆ (3点:本棚に入れる)



【紹介フレーズ】
(性同一性障害について)

 身体が男性なら自分のことを男性と、女性なら女性と認識している。
 性同一性障害の場合は、身体の性別と心の性別が一致しないのである。



著者である上川あやさんは性同一性障害の方です。

彼女は自分の障害をカミングアウトし、世田谷区議会議員選挙で見事当選を果たしました。この本はそんな彼女の苦悩と、会社を辞めてから区議会議員になるまでの話が書かれた一冊です。

実をいうと、この本を読むまでの僕は、「オカマ」や「オナベ」とは単に自分の好きなことを主張した人たちだと考えていました。そこに障害などという発想はなく、自分たちの主張ができる分、むしろ幸せで健康的な人たちだとも考えていました。

確かに「性同一性障害」という名はこれまでに何度か耳にしたことがあります。しかし、それは彼らを理解できない医学が付けた名前であり、彼らの呼び名の一つとしか捉えていませんでした。

ところがです。

この紹介フレーズを読んだとき、僕のこれまでの考えは一変します。そして初めてその名前に含まれた「障害」の意味を理解したのです。

想像し難いことですが、この世には自分が男か女かという問いに即答することのできない人たちが確かに存在するのです。世の中には星の数ほど障害があります。そう考えると彼らの障害も存在して不思議ではありません。

この本は世の中の広さを教えてくれた一冊でした。いい勉強になりました。
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