スローライフ

2008年03月12日
スローライフ―緩急自在のすすめ (岩波新書)スローライフ―緩急自在のすすめ (岩波新書)
(2006/04)
筑紫 哲也

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【評価】
★★☆☆☆ (2点:人にあげる)



【紹介フレーズ】
 たとえば、最近の流行語のなかで、もっとも愚かしく、忌まわしいのは「勝ち組」「負け組」だとわたしは思う。どうして人は勝たねばならないのか、それに、何を以て勝ちと言い、負けと言うのか。

 六本木ヒルズに住み「金さえあればどんな女でも落とせる」と貧しい恋愛観を披露する者が勝者か、小泉劇場の波に乗って当選し、いい歳をして「チルドレン」と呼ばれる者が勝者なのか。

 単一の価値観(ものさし)で、それを測る社会は息苦しい。大多数はそこで敗者になってしまうから、不幸な人だらけになり、不機嫌な、とげとげしい社会を作ってしまう。それぞれに、さまざまに多様なものさしがあることが、お金以上にその社会を豊かにする。

 強いて人生の勝ち負けを付けたいというなら、「ああおもしろかった」と臨終の際にどこまで言えるかが、限りある生の勝ち負けを決めるものさしだと私自身は思っている。もちろん別の尺度があってもよい。



著者はニュースキャスターで有名な筑紫哲也さん。この本は自身が求めるスローライフについてまとめられた一冊です。「ファストフードよりもスローフードを」「IT社会よりも地域密着型社会を」などがスローライフの例にあたります。

本書は筑紫さんの経験談をもとに内容が構成されており、ひとつ間違えれば「今時の若いもんは…」につながりそうな思想です。しかしそこは彼の品のよさでしょう、最後まで愚痴で終わることなく無難にまとめられていました。

あの品格は素敵ですね。まさに今の僕が目指す「かっこいいおじさん」像です。
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