スローライフ
2008年03月12日
![]() | スローライフ―緩急自在のすすめ (岩波新書) (2006/04) 筑紫 哲也 商品詳細を見る |
【評価】
★★☆☆☆ (2点:人にあげる)
【紹介フレーズ】
たとえば、最近の流行語のなかで、もっとも愚かしく、忌まわしいのは「勝ち組」「負け組」だとわたしは思う。どうして人は勝たねばならないのか、それに、何を以て勝ちと言い、負けと言うのか。
六本木ヒルズに住み「金さえあればどんな女でも落とせる」と貧しい恋愛観を披露する者が勝者か、小泉劇場の波に乗って当選し、いい歳をして「チルドレン」と呼ばれる者が勝者なのか。
単一の価値観(ものさし)で、それを測る社会は息苦しい。大多数はそこで敗者になってしまうから、不幸な人だらけになり、不機嫌な、とげとげしい社会を作ってしまう。それぞれに、さまざまに多様なものさしがあることが、お金以上にその社会を豊かにする。
強いて人生の勝ち負けを付けたいというなら、「ああおもしろかった」と臨終の際にどこまで言えるかが、限りある生の勝ち負けを決めるものさしだと私自身は思っている。もちろん別の尺度があってもよい。
著者はニュースキャスターで有名な筑紫哲也さん。この本は自身が求めるスローライフについてまとめられた一冊です。「ファストフードよりもスローフードを」「IT社会よりも地域密着型社会を」などがスローライフの例にあたります。
本書は筑紫さんの経験談をもとに内容が構成されており、ひとつ間違えれば「今時の若いもんは…」につながりそうな思想です。しかしそこは彼の品のよさでしょう、最後まで愚痴で終わることなく無難にまとめられていました。
あの品格は素敵ですね。まさに今の僕が目指す「かっこいいおじさん」像です。
ソマリア ブラックホークと消えた国
2008年02月24日
![]() | ソマリア ブラックホークと消えた国 (2002/03) 下村 靖樹 商品詳細を見る |
【評価】
★★☆☆☆ (2点:人にあげる)
【紹介フレーズ】
(ソマリアの難民キャンプでは、毎日80人の人が飢えや病気で死んでいる)
ソマリアの声 その1
アメリカが爆弾を落とすお金があるなら、食料や医薬品を落として欲しいもんだね。
爆弾って高いんでしょ?
ソマリアの声 その2
難民にとってアルカイダもビンラディンも関係ない。
爆弾を落とすお金があるのなら食料や衣料品の援助をするのが筋じゃないですか?
そうすれば私たちもアルカイダやビンラディンを捕らえるために協力しますよ。
ブラックホークとは、ソマリアで打ち落とされたアメリカ軍戦闘ヘリの名前です。ソマリア内戦を収集しようとしたアメリカでしたが、この事件をきっかけにソマリアから撤退します。そのためソマリアからすれば、国を荒らされ、犠牲者の数を増やされただけとなったのです。
アメリカが全部隊を撤収させたことには僕も賛成です。戦争で犠牲者を出すことはよくありません。ただ分からないのは、なぜ秩序を正す国がアメリカでなければならなかったのでしょうか?
確かに当時のソマリアは大変な状態だったようです。しかしそれを他国のアメリカが、しかも宗教の違う国が、自国の正義のもとで勧善懲悪を目指したのです。僕にはそれがただの余計なお世話としか思えません。そしてその結果が初めに書いたことなのです。
ソマリアの声を聞いたとき、アメリカはどう答えるのでしょうか。
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